音のタイル張り舗道。

クラシックという銀河を漂う... 

2013

豪奢なドレスデン、ピエタの濃密、広がるヴィヴァルディの仕事...

ラグビーのワールドッカップ、開幕しましたね!って、おもいっきり"にわか"ではございますが、開幕戦、ガッチガチな前半を乗り越えての日本勝利、テンション上がりまくりでした。ところで、クラシックでラグビーというと、オネゲルの交響的運動、第2番、「ラ…

パリ、オペラ座からの視点、ワーグナー、リングという物語。

1976年、パトリス・シェロー(1944-2013)は、バイロイト音楽祭で『ニーベルングの指環』を演出するにあたり、ワーグナー自らが書いた台本にあるゲルマン神話の世界を、産業革命の時代に読み替え、舞台上にそれまでにない斬新な情景を創り出した(今となっては…

ロマンティックが走り出す、メンデルスゾーン姉弟の弦楽四重奏...

先日、マーラーの未完の交響曲、10番を、AIが完成させたというニュースに、おおっ?!となった。ま、完成させるにあたって、結構、いろいろ手掛かりのある(だけに、すでにいろいろな版があって完成されている... )、マーラーの10番だけに、作曲家、AI氏の腕…

ウィーン、ピアノを並べて、音楽教師、モーツァルト...

モーツァルトは、見事なオペラ、充実した交響曲、確かな室内楽、印象に残る教会音楽の数々を残した。改めて、その仕事ぶりを俯瞰した時、何でも卒なくこなす器用さ、オール・マイティーっぷりに、感服させられる。バッハはオペラに挑まなかったし、ベートー…

レオポルト・モーツァルト、生誕300年、神童の礎を見出す。

えーっと、二宮敦人著、『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』という本を読んでおります。やっぱ、天才たちのカオスというか、様子、覗き見たいじゃないですか?でもって、はじめに(は、著者にこの本を書く切っ掛けを与えた、彫刻科、藝大生妻の日…

ウィーン、天才の歩み、モーツァルトのピアノ協奏曲...

9月、新シーズンの開幕!ということで、クラシック、な気分を盛り上げたく、普段、あまり聴かない?クラシックど真ん中な音楽を聴いてみようかなと... ベートーヴェンを準備体操に、ブラームスの交響曲、第1番、シューベルトの歌曲に続いての、モーツァルト…

ロマンティックから自由になる、ゲルネが歌うシューベルト...

突然ですが、9月4日は、クラシックの日!なのだそうです。九ら四っくなんですって... って、縁起が悪そうな数字が並んでいるのは、死に逝くクラシックを暗示させているのでしょうか?笑えねぇ... と言うより、こじ付け過ぎッ!ということで、クラシック・フ…

"Opening Doors"、ベートーヴェンの10番としてのブラームスの1番、

9月1日です。新シーズンの開幕です。ま、特にオフもなく、年がら年中、クラシックな、当blog的には、開幕もへったくれもないのが正直なところですが、ここから、また、リ-スタートというのも悪くはないなと... で、何で始める?開幕に相応しく、ザ、クラシッ…

フランス革命が焚き付けた新時代の熱気、ロドイスカ!

1780年代、パリの音楽シーンは、まさに花盛りだった。ナポリ楽派の巨匠、ピッチンニ(1728-1800)、サッキーニ(1730-86)に、ウィーンからやって来た次世代の巨匠、サリエリ(1750-1825)らがオペラ座を沸かせ、さらに、ベルギー出身のグレトリ(1741-67)が、オペ…