音のタイル張り舗道。

クラシックという銀河を漂う... 

before 2005

バンキエーリ、マドリガル・コメディ。

さて、本日、謝肉祭=カーニヴァルの最終日(よって、明日から四旬節... )。本来ならば、お祭り騒ぎのはずが、ヴェネツィアのカーニヴァルは、すでに打ち切りになったとのこと、東アジアのみならず、ヨーロッパでも切迫した状況となって参りました。一方、こう…

ルーセル、生誕150年、フランスにて、硬派に交響曲と向き合う。

幻想交響曲(1830)、フランスの山人の歌による交響曲(1886)と聴いて来て、ふと思う。フランスの交響曲には、7番とか、8番とか、9番が無い... つまり、シンフォニストと呼べるほど、多くの交響曲を書いた人がいない(えーっと、12番まで書いた、ミヨーという多…

バルバラ・ストロッツィ、生誕400年、シンガー・ソングライター。

クラシックの世界は、何だかんだで男性中心の世界... いや、音楽史という観点から見つめれば、もはや男性のみで形作られていると言っても過言ではない。それぞれの時代を彩ったプリマドンナや、ヴィルトゥオーザたちがいたことを忘れるわけには行かないもの…

カリフォルニアのアダムズのドライヴ、ROAD MOVIES...

wikiで、「ジョン・アダムズ」を調べると、曖昧さ回避というページが出て来る。つまり、wikiには、ジョン・アダムズという名前の人が、複数いる、ということ... 例えば、2人のアメリカ大統領、バウンティ号の反乱の生き残り、海王星を発見した天文学者、R&B…

ゴシック、大聖堂の外にて、民衆の聖歌、ラウダが響く!

ロマネスク期、修道院にて、じっくりと育まれた聖歌が、ゴシック期、大聖堂という壮麗な場所を得て、教会音楽へと発展。中世の音楽のメイン・ストリームは、黄金期を迎えるわけだけとれど、大聖堂の外では、また新たなムーヴメントが起こっていた... という…

中世、アキテーヌ、文化的先進地域が育む「南」のポリフォニー...

中世ヨーロッパにおける巡礼熱は半端無い!LCCも、TGVも無い時代、極普通な人たちが、国境などものともせず、点在する聖地を目指した史実。そうした中で、最も巡礼たちを集めたのが、十二使徒、聖ヤコブが眠る、スペインの北西端、ガリシア地方、サンティア…

中世、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、巡礼が運んだ音楽...

今、改めて、ヨーロッパにおける中世を振り返ってみると、ちょっとただならない。いや、ただならないというより、「中世」という言葉ばかりが先行して、その中身について、実は、あまりよく知らない?"暗黒の中世"なんて言い方が、それを象徴しているのかも.…

グレゴリオ聖歌という種を育んだ修道院の12世紀、音楽風景。

古代から中世への長い移行期間を経た先に、8世紀後半、カロリング朝により再統一された西欧。政治的再統一は、西欧の教会にも大きな影響を与え、各地で独自に育まれていた典礼は、ローマ教会の伝統の下に統一されることに... これにより、典礼を織り成す聖歌…

グレゴリオ聖歌に追いやられる朗らかさ、ベネヴェント聖歌...

音楽史の始まりを、グレゴリオ聖歌とすると、めちゃくちゃ気持ち良くスタートが切れる。一方で、グレゴリオ聖歌以前以後の様子を丁寧に見つめると、一筋縄には行かない状況が浮かび上がって来る。当然、グレゴリオ聖歌以前に音楽が無かったわけではないし...…

グレゴリオ聖歌以前、古代を伝える聖歌の諸相...

さて、新しい時代を迎えて、何か特別なこと(って、大したことはできません... )をしてみたいなと、漠然と思い至りまして... 音楽史の始まりへと還ってみる?新しい時代から、古い時代を見つめる。って、実は、当blog、古楽を取り上げることが、最近、めっき…

新しい時代に願いを籠めて、世界の調和。

新しい時代、令和を音楽で寿ぐ!山田耕筰のおめでたい交響曲に続きまして、令和の「和」の字に通じる、ヒンデミットの交響曲「世界の調和」を聴いてみようと思う。いや、日本は、ゴールデン・ウィーク中、時間が止まり、まるで夢の中にいるような不思議な心…

新しい時代を音楽で寿ぐ!山田耕筰のめでたい交響曲。

感傷と、歓喜と、清新に彩られた、特筆すべきゴールデン・ウィークが終わりました。連休も終われば、現実に向かわねばならぬところではありますが、当blogは、まだもう少し、お祝いモード... 新しい時代、令和を音楽で寿ぐ!ということで、日本のクラシック=…