音のタイル張り舗道。

クラシックという銀河を漂う... 

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェズアルド、聖週間の聖務日課のためのレスポンソリウム集。

さて、四旬節に入りました。音楽史の中をフラフラ、フラフラしております当blog... すると、ちょくちょく出くわすのが、この"四旬節"というワード。キリストの復活を祝う復活祭(今年は、4月12日の日曜日!)の前、灰の水曜日(今年は、先日、26日の水曜日... )…

バンキエーリ、マドリガル・コメディ。

さて、本日、謝肉祭=カーニヴァルの最終日(よって、明日から四旬節... )。本来ならば、お祭り騒ぎのはずが、ヴェネツィアのカーニヴァルは、すでに打ち切りになったとのこと、東アジアのみならず、ヨーロッパでも切迫した状況となって参りました。一方、こう…

"EXPLORING TIME WITH MY PIANO"、バロックをピアノで探検。

さて、2020年は、ポーランド出身(とはなっているものの、生まれはリトアニアというね、東欧の歴史の複雑さ... )で、やがてアメリカに渡り活躍するピアノのヴィルトゥオーゾ、ゴドフスキー(1870-1938)の生誕150年のメモリアル!インドネシア、ジャワ島を旅し…

ドビュッシー・ミーツ・ショパン。

突然ですが、マリアージュ... フランス語で、結婚、のことだけれど、仏和辞典を開けば、組み合わせ、という意味も記載されています。だから、料理とワインの絶妙なマッチングとか、マリアージュ、と言ったりしますよね。いや、組み合わせ、なのだから、もっ…

リスト、ノルマの回想。

何だか、世の中そのものが肺炎になってしまったような、そんな息苦しさを感じてしまう今日この頃... ニュースに登場する専門家たちの見解は、それぞれに違うようで、話しを聞けば聞くほど、現在の状況がクリアに見えて来ない(裏を返せば、"新型"に対して、み…

チャイコフスキー、聖金口イオアン聖体礼儀。

今、日本人宇宙飛行士たちへのインタビューをまとめた『宇宙から帰ってきた日本人』(稲泉連著)という本を読んでおります。で、語られる、地球を飛び出して、地球を見つめての、それぞれの印象... 思ったより小さかった、大きかった、ひとつの宇宙船のようだ…

ヴァインベルク、1番と7番の交響曲。

1980年代後半から1990年代前半に作曲された、ヴァインベルクの室内交響曲、1960年代に作曲された、ショスタコーヴィチの13番、14番の交響曲、1920年代に作曲されたモソロフの作品の数々、そして、1941年に作曲されたショスタコーヴィチの7番の交響曲、「レニ…

ショスタコーヴィチ、7番の交響曲、レニングラード。

オペラの序曲、シンフォニアが独り立ちして、歩み出した、交響曲の歴史。18世紀、教会交響曲が登場し、協奏交響曲がブームとなって、さらに、「自然に帰れ」の波に乗り、田園交響曲まで誕生。19世紀になると、ロマン主義に刺激され、より自由な交響詩を派生…

モソロフ、鉄工場、だけじゃない...

音楽史におけるソヴィエトの存在を振り返ると、それは、まさに"冬"だったなと... 2019年、「表現の不自由」で、お祭り騒ぎができた、一面のお花畑、ニッポンの春からしたら、本当の意味で背筋が寒くなる。不自由、云々の騒ぎでなく、表現の自由が無い世界...…

ショスタコーヴィチ、13番の交響曲、バビ・ヤール。

今、改めて、ソヴィエトの音楽を振り返ってみると、実に興味深いなと感じる。ロシア革命(1917)に呼応するように、ロシア・アヴァンギャルドが炸裂した1920年代、刺激的な音楽が次々に生み出されるも、そうした自由は長く続かず、1930年代、スターリンが政権…