音のタイル張り舗道。

クラシックという銀河を漂う... 

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中世、アキテーヌ、文化的先進地域が育む「南」のポリフォニー...

中世ヨーロッパにおける巡礼熱は半端無い!LCCも、TGVも無い時代、極普通な人たちが、国境などものともせず、点在する聖地を目指した史実。そうした中で、最も巡礼たちを集めたのが、十二使徒、聖ヤコブが眠る、スペインの北西端、ガリシア地方、サンティア…

中世、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、巡礼が運んだ音楽...

今、改めて、ヨーロッパにおける中世を振り返ってみると、ちょっとただならない。いや、ただならないというより、「中世」という言葉ばかりが先行して、その中身について、実は、あまりよく知らない?"暗黒の中世"なんて言い方が、それを象徴しているのかも.…

グレゴリオ聖歌という種を育んだ修道院の12世紀、音楽風景。

古代から中世への長い移行期間を経た先に、8世紀後半、カロリング朝により再統一された西欧。政治的再統一は、西欧の教会にも大きな影響を与え、各地で独自に育まれていた典礼は、ローマ教会の伝統の下に統一されることに... これにより、典礼を織り成す聖歌…

グレゴリオ聖歌に追いやられる朗らかさ、ベネヴェント聖歌...

音楽史の始まりを、グレゴリオ聖歌とすると、めちゃくちゃ気持ち良くスタートが切れる。一方で、グレゴリオ聖歌以前以後の様子を丁寧に見つめると、一筋縄には行かない状況が浮かび上がって来る。当然、グレゴリオ聖歌以前に音楽が無かったわけではないし...…

グレゴリオ聖歌からの第一歩、ザンクト・ガレン修道院にて...

グレゴリオ聖歌に癒されるのは、なぜだろう?と、ちょっと考えてみた。やっぱり、そのシンプルさだよね... それから、意外と大きいのが、ニュートラルさ... クラシックを見渡した時、グレゴリオ聖歌をテーマに用いている作品は結構ある。教会音楽はもちろん…

グレゴリオ聖歌以前、古代を伝える聖歌の諸相...

さて、新しい時代を迎えて、何か特別なこと(って、大したことはできません... )をしてみたいなと、漠然と思い至りまして... 音楽史の始まりへと還ってみる?新しい時代から、古い時代を見つめる。って、実は、当blog、古楽を取り上げることが、最近、めっき…

新しい時代、令月風和む詩情礼賛!詩神ポリムニの祭典。

令和はどんな時代になるのだろう?と考えて、すぐに思い付くのは、AI... 否が応でもその存在が高まることは間違いない。けれど、現代人のAIに対するイメージは懐疑的。そもそも信頼していない。あるいは、人間の悪い癖で、"万物の霊長"という上から目線が、…

新しい時代に願いを籠めて、世界の調和。

新しい時代、令和を音楽で寿ぐ!山田耕筰のおめでたい交響曲に続きまして、令和の「和」の字に通じる、ヒンデミットの交響曲「世界の調和」を聴いてみようと思う。いや、日本は、ゴールデン・ウィーク中、時間が止まり、まるで夢の中にいるような不思議な心…

新しい時代を音楽で寿ぐ!山田耕筰のめでたい交響曲。

感傷と、歓喜と、清新に彩られた、特筆すべきゴールデン・ウィークが終わりました。連休も終われば、現実に向かわねばならぬところではありますが、当blogは、まだもう少し、お祝いモード... 新しい時代、令和を音楽で寿ぐ!ということで、日本のクラシック=…

新しい時代、令和のクラシック2.0を探る。

"Happy New Era"という言い方、カッコいいな... とか、ぼんやり思っている、令和、4日目です。いや、ホント、正月が来たみたい。でもって、寒くない正月... 春の新緑が眩しい頃の正月のスペシャル感たるや!不思議な心地に包まれながらのゴールデン・ウィー…

新しい時代の始まりに... 戴冠ミサ。

改まりまして、おめでとうございます。って、もうなんか、お正月のスペシャル版みたいな心地で迎えております、5月1日。テレビで、カウント・ダウンの中継を見ながら、すっかりテンションも上がってしまいました。いや、本当に良い時代になって欲しい!令月…